八十場 「関(咳)の地蔵」

坂出市川津周辺から城山(きやま)の南西の麓道を経て金山・八十場に入り、白峰宮の南西角の三差路に至ると、「関の地蔵」(祠)が鎮座しています。
崇徳天皇社(「明の宮」)の別当寺、摩尼珠院は、江戸時代には寺社奉行の権限である寺請制の権限を持ち、出生・死亡の管理、身元引受、往来手形の発行のほか、関所も設けられていました。入口付近に鎮座するお地蔵さんは「関の地蔵」と呼ばれました。後に「関」は「咳」に転じ、胸や喉の不調から出る咳を止めるご利益があるとされ、お遍路や地元の信仰を集めました。
今は、祠となり、地元の人や白峰宮・天皇寺の参拝者を少し離れた場所から見守っているようです。(地元伝承等を参考に作成。)

2022年07月23日