白峯寺 大護摩法要

令和2年と令和4年の大護摩法要を、
令和2年については上段の写真と記事で、
2年ぶりに開催された令和4年の大護摩法要については下段の動画(You Tube)でお伝えします。

令和2年(2020年)1月の大護摩法要



白峯寺では、1月の最後の日曜日に大護摩法要が行われます。修験者が結界を切って入った護摩法要の場所で、訪れた人の願いが書かれた木札を煙と炎の中に投げ入れて祈願します。濛々と沸き立つ煙は、例年は一般参拝者を包むように広がってから空に向かうのですが、今年はまっすぐ上に向かって駆けあがったのが印象的でした。

修験者たちは、炭を均した上に敷いた木の板が燃え上がった所を歩きます。炎が上がっている中を歩く姿は見ているだけでも緊張する迫力です(写真下)。「火渡り修行」を事前に申し込んでいた一般の皆さんは自分も同じことをするのかと想像して怖気づいていましたが、一般参加者の時には火を消してさらに杉の葉を掛けた上を歩くという「火渡り修行」になります。渡った後に湯の入ったタライに足を浸けて炭を落とすと、災いを落とし厄払いが出来た心地になりました。
この間、崇徳上皇と上皇を御守りする天狗を祀る「頓証寺殿」の中では「大般若転読法要」が行われ、真言宗の祈りの時間を共有させて頂くことができます(頓生寺殿に上がって、お参り・拝聴することが出来ます)。この読経が終わるころには、大護摩壇の燃えた木も片づけられ始めると、参拝の皆さんは修験者にお断りをして、結界を示す縄に付いていた紙垂(しで)を持ち帰られます。

下の動画:令和4年(2022年)1月の大護摩法要 (2022年2月1日追加)

今回の修験者(行者)の皆さんは、県内からのみのお集まりだと伺いました。
大護摩法要と大般若転読法要(頓証寺殿の外から遠景撮影)の模様。

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2020年01月26日